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再開しました


by GDpuppy
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FISM 1日目 クロースアップコンテスト

 コンテスト会場となるバーノンホールの前には、すでに行列ができていました。座席数は204。ダンテルームでは、バーノンホールで行われるコンテストの様子が、大型スクリーンに映し出されます。席を確保できなかった人は、そちらのホールで見ることになります。でも、どうせ見るなら生で、同じ部屋で見たいので、並んで待って席を確保しました。

 バーノンズホールの様子。こちらも最前列は審査員席です。
FISM 1日目 クロースアップコンテスト_e0009495_2181092.jpg


 この日のコンテスタントは8人。一番面白かったというか、私が気に入ったのはスイスのPierricさんです。
 最初に、青りんごと洋ナシの入ったかごがでてきました。そして、青りんごを両手に持ち、片手をスーッと伸ばすと、青りんごの先が伸びて洋ナシに大変身!これにはびっくりしましたし、不思議でした。だって、本当に青りんごが伸びるように見えるんですから。しかも、この2つの果物、色がほとんど同じなんです。緑色で、皮に黒い斑点が少しあるし。これは受けがいいマジックです。
 次に、プラスチック(水性マジックで書いて手で消せるようなもの)の上に魔法のランプを描き、『これで何でも手に入れられます。』といって、まず『大好きなもの』と言ってお金(紙幣)を出します。そして、『美人でナイスバディで自分を理解してくれる女性』と言ってランプをこするのですが、何も出てきません。本人、がっかり。
 その次に大事そうに紙に包んだ金色のカップと青いボールを1つずつ取り出します。ボールは手の中で青い砂になり、カップも元の包装してあった紙に包むと、金色の砂になりました。
 その後、マジックを練習して時間が経つといつのまにか老人になったという設定で、マジックをはじめます。メガネをかけて、ゆっくりとした動作で、スカーフをたくさん出します。するとそのスカーフの中から、かわいいうさぎが・・・と思ったら、モルモットのようなふっくらしたねずみが出てきました。本人も二度見して、ウサギでないことに気づきます。『これはうさぎではない、ねずみだ。』と言うのですが、ポケットからウサギのような耳を出して、ねずみの頭に付けてマジックは終了しました。このマジックもとぼけていて楽しかったです。

 最初に演技したのは、メキシコの Juan Carlos Rodarte さんでした。彼は3つのカップ&白と赤のボールと差し棒を使いました。『自分の遠い祖先は海賊だった。このボール(赤)は祖先のキャプテンの魂です。』というようなことを言っていました。カップに入れたはずの赤いボールが、いつの間にかカップの上に。また、その逆も。ゴーストなのでカップを通り抜けるという演出でした。それにキャプテンの相棒が白いボールに乗り移り、やはりカップの中で消えたり、赤いボールと一緒のカップに入ったり。最後は、テーブルから海賊船が出て来るという仕掛けでした。最初の演技で緊張したと思いますが、静かな語りで、話の設定も良くて、私は気に入りました。(カップ&ボールの技術云々は私にはよくわからないので。)

 2番手はフィンランドの Kristian Nivala さん。音楽だけで無言のマジックでした。しかも、最初はシャドーマジックとでも言いましょうか、デックやカードを手に持っているフリをします。そうすると、カードがデックごと出てきて、その中から1枚ずつAが出します。裏向きでテーブルに並べてAを出すのですが、手にしたAはふた周りくらい大きなサイズのカードになっていました。1枚のAにサインをするのですが、それがいつの間にかテーブルに置いた空箱から出てきます。ここまでは静かな音楽でしたが、ここから曲が変わって激しい音楽になります。テーブルの4隅にAを置いて、その上に大きなカードのAを置くと、下のAが4つともトランプの箱に。また、大きなトランプの箱を出して、そこから紙幣やコインが出てきます。テーブルを覆うほどの大きなスペードのAが出て机を隠すと、その下からこれまた大きなコインが机に並べられていました。(後半はいまいち記憶があいまいです。)

 3番手はスウェーデンの Mr. Dannyman さん。真っ赤な上着を着て、おしゃべりでコミカルな演技でした。まず、Aを3枚出しました。最後のハート(スペード?)のAはB3サイズくらいの大きなものでした。しかも、いかにも拡大コピーしたような、ぺらぺらでしわしわの薄い紙。これを下に敷いていた(?鞄のようなものだったかも?)ものに入れて、プレス機だといって挟んで上から押します。再び開けると、硬い厚い紙でできたカードに変わっていました。半分にたたんで出てきたのは脳の絵、そして「拍手」の文字。今度は大きなコインを取り出しますが、まだマジックはできていないようなことを言って、コインの裏には「工事中」のマークが。小さな網(虫を取るような感じの)を取り出し、その中から一枚の旗が出てきます。『これずっと探してたのに、こんなところにあったとは!』とジョークを言って、手にした差し棒でたたくと、差し棒は白と黒のスカーフに変身します。『しまった!差し棒がないとマジックでができない。でも大丈夫。いつも予備は持っています。』といって、上着の左側を開けると、いろんな形や色の差し棒がぎっしり!最後はコインをいっぱい出して、花火を付けてフィニッシュでした。

 7番目のさとるさんの演技も、楽しかったしちょっとこれまでにない(少なくとも私にとっては)パターンで、おもしろかったです。ここにかけないのがとても残念です。

 クロースアップでも、音楽だけで英語がしゃべれなくても演技はできるようです。ただし、見るのなら英語がわかったほうが断然いいです。演技だけでなく、司会進行も英語ですから。私も全部判ったわけではありませんし、米語はわかりません。4番手のアメリカの Morgan Strebler さんの場合、現象自体も私の席から見えにくかったですし、何を言っているのかほとんどわかりませんでした。
by GDpuppy | 2006-08-10 21:44 | マジックいろいろ